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今日は基礎の基礎、慢性腎臓病CKDについて書いていきます。
CEは機械がメインと考えられがちですが、透析を知る上でCKDについてしっかり理解しておきましょう。
詳しいことはテキストやほかのサイトでもたくさん紹介があるので、ポイントだけ説明していきます。
腎臓のはたらき
腎臓は尿を作るというイメージがとても強いですが、それ以外にもたくさんの機能があります。

腎機能障害
腎機能障害は急性腎傷害(AKI)と慢性腎臓病(CKD)に分類されます。

急性腎障害AKI
多くは3ヶ月以内に軽快・治癒(一部は将来的に腎機能が低下)
(急性腎不全、溶連菌感染後腎炎、薬剤性腎障害、横紋筋融解症など)
慢性腎臓病CKD
長期間をかけて腎機能が廃絶し透析療法が必要となる場合がある
(慢性糸球体腎炎、糖尿病性腎症、腎硬化症、膠原病、遺伝性多発嚢胞腎など)
CKDについて
CKDとは腎臓の障害(蛋白尿など)、もしくはGFR(糸球体濾過量)60mL/min/1.73m2未満の腎機能低下が3ヵ月以上持続する病態と定義されています。
eGFRは年齢、性別、血清クレアチニン値で以下のように計算できます。

わが国のCKD推定患者数は成人人口の約13%、およそ1330万人と言われています。
これだけの人数がいるわけですから、最近透析患者数の上昇は鈍化しているものの、増え続けていることが頷けます。
CKDのステージ分類
CKDはeGFR値により以下のように病期分類されます。

Definition and Classification of CKD: A Position Statement from KDIGO(Kidney Int 67:2089-2100, 2005)
CKDのリスク因子
- 高齢
- 腎臓病の家族歴
- 脂質代謝異常
- 高尿酸血症
- 非ステロイド系消炎鎮痛剤の常用
- 急性腎不全の既往歴
- 高血圧
- 糖尿病や耐糖能異常
- 肥満
- 膠原病、尿路感染症、尿路結石
- 喫煙、飲酒
CKD進行予防対策
- 危険因子排除(メタボ 高血圧 高脂血症 高尿酸血症 肥満 喫煙)
- 食事療法(低塩分食 低蛋白食 低リン食)
- 腎毒性薬剤の回避
- 腎臓専門医への定期的な受診
CKDまとめ
CKD患者数は成人人口の13%にも及びます。
「自分だけは違う」などど思わずに、健診などで異常を指摘されたら専門医を受診することをお勧めします。
リスク因子を排除し定期的にフォローしていくことで、CKDの進行を予防していきましょう。