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訪問看護

医療ニーズに応じた訪問看護

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前項では、入院時における訪問看護と医療機関等の連携強化の要件改定について解説しました。

本項では利用者の医療ニーズに応じた訪問看護の提供体制強化について解説していきます。
この提供体制強化には具体的に以下の2点が盛り込まれています。

特別訪問看護指示書を月2回交付可能な利用者の拡大

特別管理加算の算定拡大

それでは各々についてみていきましょう。

特別訪問看護指示書って?

これってとてもすごい指示書なんです。

通常の訪問看護を医療保険にて使用すると以下の制限があります。

1日1回(90分程度)まで、週3日まで、1箇所から、看護師一人で

特別訪問看護指示書が発行されますと、14日間にわたり訪問看護の利用が可能になります。また、1日複数回、週4日以上、2箇所から、看護師二人対応、90分を超える訪問も週1回可能となります。

基本は月1回発行となっていますが、気管切開、真皮を超える褥瘡は月2回まで発行が可能となっています。

特別訪問看護指示書を発行できる正当な理由は 以下の3つです。
1)肺炎や心不全などの急性増 悪
2)疾病に関わらず終末期であること
3)退院直後であること

特別訪問看護指示書を月2回交付可能な利用者の拡大

気管切開、真皮を超える褥瘡が月2回交付の条件となっていますが、訪問看護推進連携会議は「非がん疾患によるターミナル期の状態」と「難治性潰瘍」を加えてはどうかと提案しています。いずれも頻回な処置や状況確認が必要とされる病態です。

特別管理加算って?

特別管理加算とは、医療的な管理が必要な利用者さんに対して、計画的に管理が行われている場合に、月の初回訪問時に算定することができます。(1月に1回)使用している保険によって若干の違いがありますので注意が必要です。

介護保険 特別管理加算Ⅰ(1回500単位/月)

・在宅悪性腫瘍患者指導管理を受けている状態
・在宅気管切開患者指導管理を受けている状態
・気管カニューレを使用している状態
・留置カテーテルを使用している状態

介護保険 特別管理加算Ⅱ(1回250単位/月)

・在宅自己腹膜灌流指導管理
・在宅血液透析指導管理
・在宅酸素療法指導管理
・在宅中心静脈栄養法指導管理
・在宅成分栄養経管栄養法指導管理
・在宅自己導尿指導管理
・在宅持続陽圧呼吸療法指導管理
・在宅自己疼痛管理指導管理
・在宅肺高血圧症患者指導管理を受けている状態や、人工肛門また人口膀胱を留置している状態
・真皮を超える褥瘡の状態(MPUAP分類Ⅲ度またはⅣ度、DESIGN分類D3、D4、D5)
・点滴注射を週3日以上行う必要があると認められる状態

医療保険 特別管理加算Ⅰ(1回5000円/月)

・在宅悪性腫瘍等患者指導管理を受けている状態にあるもの
・在宅気管切開患者指導管理を受けている状態にあるもの
・気管カニューレを使用している状態にあるもの
・留置カテーテルを使用している状態にあるもの

医療保険 特別管理加算Ⅱ(1回2500円/月)

・在宅自己腹膜還流指導管理
・在宅血液透析指導管理
・在宅酸素療法指導管理
・在宅中心静脈栄養法指導管理
・在宅成分栄養経管栄養法指導管理
・在宅自己導尿管理
・在宅人口呼吸指導管理
・在宅持続要圧呼吸療法指導管理
・在宅自己疼痛管理指導管理
・在宅肺高血圧症患者指導管理を受けている状態
・人工肛門また人工膀胱を留置している状態
・真皮を超える褥瘡の状態
・在宅患者訪問点滴注射管理指導料を算定している者

特別管理加算の算定拡大

「真皮を越える褥瘡の状態にある者」に関連して、訪問看護推進連携会議は、糖尿病、膠原病、放射線照射、下肢の血行障害―などに起因する「難治性潰瘍」も状態は類似しているとし、特別管理加算の対象に加えるべきと要望しています。

まとめ

これらの要望書の件は、現状よりもケアが必要な利用者さんたちにとって、救済の一助に間違いなくなると考えられます。
管理加算なくして手厚いケアは望めません。今後さらに訪問看護の需要は増していくことはわかりきっていることですので、2020診療報酬改定の際には達成されることを切に願います。

  • この記事を書いた人

koch

CE Worksのkochです。全国の透析患者のみなさんや医療従事者のみなさんに、誰が見ても理解できる内容に拘って情報をお届けできるよう努力しています。 また、在宅透析支援も行っています。在宅透析の導入~管理まで、支援する環境が整っておりますので、お話だけでもさせて頂ければ幸いです。

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